建物の紹介


秩父下影森の住宅
Chichibu Shimokagemori house


建物概要


所在地  埼玉県秩父市
主要用途 住宅
種別   新築
延床面積 106.00㎡

埼玉県秩父市にある住宅です。
夫妻二人の暮らしにあわせて、あらかじめ使い方を限定した小さな部屋に区切るのではなく、お互いの気配を感じることができ、それぞれの場所が緩やかに繋がるような基本計画を行いました。廊下をつくらずに、時間帯によって使われなくなる部屋がない住宅としています。

日々の暮らしの中で、夫妻二人のお互いの距離感にあわせて、ある時は近付き、ある時には適度な距離を保つことができる空間構成として、夫妻がその時の気分により、それぞれ自由に快適な居場所を見つけ、建物が暮らしに柔軟に寄り添うように考えています。
勾配屋根の形状を最大限に活かして、天井が高くなる位置に2階をつくり、お互いに吹き抜け越しに視線を交わすことができる空間としています。建物内部に熱気が滞留することがないように、棟の下部に開口部を設け、1階の開口部から入ってきた風が2階の開口部から抜けるように配置しています。窓際の明るい場所で反射した自然光が、床や壁を照らしながら建物の奥へと広がっていきます。建物全体としては、極端に明るい場所と暗い場所の差を設けないように心掛け、穏やかな光が建物の奥まで広がることで、建物全体で快適に過ごしやすい環境の空間をつくりだしています。
敷地近くには由緒ある寺院があり、周囲には穏やかな雰囲気が広がっています。建物の外観は街並みに調和するよう、シンプルで落ちついた佇まいとし、新築の建物でも、昔から何年も暮らし続けてきたような、親しみのある空間にしたいと考えています。